α先生「今回はSP(スプライトキャラクター)に関する基本的な命令ね!」
フチネ三世「おおっ!ついに、キャラクターを動かせるのか…♪」
α先生「まだ動かすというより表示の仕方が中心だけどね…。」
フチネ三世「どうしたら良いんだ?」
α先生「まずはこのように入力してみて! 緑色のコメントは入力しなくて良いからね…。各命令の間の行は、見やすいように空けているけど、くっつけても大丈夫よ!」
フチネ三世「管理番号と定義番号って何だ?」
α先生「管理番号というのは 0 ~ 511 まであって、同時に 512 個までのスプライトを使うための番号よ!」
フチネ三世「最大で 512 個だと! スゴイな! 弾幕(だんまく)シューティングが作れるくらいか♪」
α先生「定義番号というのは全てのスプライトに付けられた固有(こゆう)の番号で、最初から用意されているデフォルトのスプライトには、0 ~ 4095 という番号が付けられているの。」
フチネ三世「その番号はどうすれば確認できるんだ?」
α先生「Smileツールを起動して、下画面の下のほうにある SPDEF というボタンをタッチすれば、番号が表示されて確認できるわ♪」
フチネ三世「これをスクロールして使いたいスプライトの番号を探すのか…。」
α先生「そうね。 プログラミングが得意な人だと、番号を調べるプログラムを作ったりしているのだけどね…。 これで見つけるのも勉強ね!」
フチネ三世「それで 290 番が『上を指さしている手のスプライト』になるわけだ。」
α先生「そういうこと! DIRECTモードで実行してみると、大きさが2倍になった手が約2秒表示されてから隠(かく)れて、再表示されてから消えるでしょう?」
フチネ三世「なあ、SPHIDE の隠(かく)れると、SPCLR の消えるはどう違うんだ?」
α先生「SPHIDE はそこにいるスプライトが見えなくなるだけで、SPCLR はそのスプライトを完全に消してしまうの! だから、再表示したい時はSPHIDE のほうを使うの。」
フチネ三世「なるほどな…。 じゃあ、SPCLR を使うのはそのスプライトを使わなくなる場合だけか?」
α先生「SPCLR したスプライトをもう一度使うには、SPSET し直す必要があるのよ…。」
フチネ三世「ゲッ! メンドーなんだな…。」
α先生「それじゃあ、今度は複数のスプライトを同じように表示してみましょう!」
フチネ三世「スプライトの管理番号が増えて、定義番号も変わっているな。」
α先生「複数のスプライトをあつかうには、各スプライトごとに命令を使う必要があるの!」
フチネ三世「DIRECTモードで実行すると、複数の手がさっきと同じように表示されるな。」
α先生「定義番号がそれぞれ違っているから、手の向きが変わっているのよ。 表示位置も違っているから、そのような並びになっているの。」
フチネ三世「いろいろと変えたら、自由に表示できそうだな♪」
α先生「それも良いけど、次はこのように入力してみて! 前のプログラムの続きに入力したので大丈夫よ。 ただし、END の前にね!」
フチネ三世「SPCHR ?! 新しい命令か!」
α先生「これは管理番号を変えずに定義番号だけを変える命令よ! だから、このプログラムを実行すると、大きさや表示位置は変わらずに手の向きだけが変わるの。」
フチネ三世「スゴイな! これを使いこなせれば、歩く動きとかを表現できるってことか♪」
α先生「それは今後の話だけどね…。 そういうこともできるってことね♪」
フチネ三世「面白くなってきたな♪」
※英語(欧州)版Smile BASICユーザー用画像の英文と、日本版プチコン3号ユーザー用画像の日本語文は、同じような内容になっていますが、直訳したものではありません!
限られた文字数で表現するため、少し異なる意味の文になっている場合がありますので、ご注意ください。m(_ _)m
α先生「それじゃあ、ここまでの流れを定義番号を変えて実行してみて!290,291,292,293 だったのを 508,496,500,504 に変えてみてね!」
フチネ三世「そうするとどうなるんだ?……ウオッ! 四方向を向いた勇者に変わった!」
α先生「SPCHR を使うプログラムだと、一人だけ表示されて向きが変化するでしょ?」
フチネ三世「おおっ♪ 横に回転しているみたいだな。」
α先生「それと同じような別の命令もあるけど、SPCHR を使ってそういう表現もできるのよ♪」
フチネ三世「別の命令というのは?」
α先生「それはまた後でね! まだ他にも知るべきことはあるのだけど、最初に全部を覚えるのは大変だから、とりあえずはこのくらいを覚えておけば大丈夫だと思うの。」
フチネ三世「そうだな……これだけでも大変だし…。」
α先生「……(不安)。」
フチネ三世「そう心配すんな! 忘れたら復習すれば良いんだから♪」
α先生「忘れる前提なのね…。」
次回へつづく……。(←第9話へ)