第4話『文字の入力』

α先生「それでは、実際にプログラミングを学んでいくのだけど、まずはプログラムの基本的な構成からね!」

フチネ三世「真っ黒な画面で、何を入力したら良いか全く分からんもんな…。」

α先生「絶対にこうしなければならないというわけではないのだけど、最初に ACLS と入力して、最後に END と入力するのが一般的ね。」

フチネ三世「ACLS ってのは?」

α先生「ACLS はいろいろな設定を初期状態に戻してくれる命令で、一番最初に使うことが多いわ。」

フチネ三世「ふ~ん、なるほど…。」

α先生「プログラムは基本的に上から順に実行されるから、一番最後に END で終了という感じね。 END の後に入力することもあるのだけど、それは別の機会に話すわ。」

フチネ三世「とりあえずは気にしないでおこう。」

 

α先生「キーボードの使い方については前回話したから覚えているわね?」

 

フチネ三世「……も、もちろんだ!」

 

α先生「……もし忘れていたら、ちゃんと復習してからね!」

 

フチネ三世「だ、大丈夫だ…。」

α先生「それじゃあ、ACLS と入力して ENTER を押して、END と入力して ENTER を押すの。」

フチネ三世「ENTER を押さないと改行されないんだな…。」

α先生「同じ行に続けて入力することもできるけど、ACLS と END の間にたくさんのプログラムを入力するから、それは別々の行にしてね。」

For Smile BASIC users
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プチコン3号ユーザー用
プチコン3号ユーザー用

フチネ三世「それで文字を入力するにはどうするんだ?」

α先生「PRINT という文字を表示するための命令を使うのだけど、PRINT "ここにモジをニュウリョクする"という形式にしなければならないの。」

フチネ三世「ただ PRINT ここにモジをニュウリョクする じゃダメなのか!」

α先生「それぞれの命令には決まった形式があって、正しい形式で入力しないとエラーになってしまうの…。」


フチネ三世「命令ごとの形式を覚える必要があるということか…!」

α先生「そうね。ヘルプを見れば、その形式を確認できるから、慣れないうちはヘルプを見ながら入力すると良いわ♪」

フチネ三世「ヘルプ様様(さまさま)だな♪」

α先生「それで、PRINT と入力する代わりに ? とすることもできるの!」

フチネ三世「何だそりゃ!?(◎_◎;) ? PRINT と同じなのか?」

α先生「自分が分かりやすいと思うほうを使えば良いと思うけど、文字数が少なくて済むから ? のほうを使うのがラクかも?」

フチネ三世「何度も入力するなら、ラクなほうが良いよな。……ところで、 という記号はどこにあるんだ?」

α先生「それはキーボードの左上にあるピンク色のボタンよ!」

フチネ三世「それを2回押せば良いんだな。」

α先生「そして、その間に表示したい文字を入れるの。」

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プチコン3号ユーザー用
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フチネ三世「フムフム…これで文字を表示できそうだが、文字を消したい場合はどうするんだ?」

 

α先生「とりあえず、全部消えても構わないなら、CLS で消去できるわ。 部分的に消すのは応用になるので、後回しね。」

 

フチネ三世「まずは基礎だけを覚えよう。」


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プチコン3号ユーザー用
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α先生「それじゃあ、ここまで入力した状態で1回実行してみましょう!」

 

フチネ三世「おおっ!やっとか…♪」

 

α先生「キーボードの左下にある DIRECT キーを押してダイレクトモードに切り替えて、RUN と入力してから ENTER キーを押してみて!」


フチネ三世「こうか……ん?何も表示されないぞ…orz。」

α先生「そりゃそうよ…プログラムはたくさんの処理を素早く実行できるから、表示したすぐ後に消してしまっているからよ♪」

フチネ三世「謀(はか)ったな!シャア…!(;´Д`)」

α先生「……別にダマしたわけじゃなくて、プログラムの処理速度を実感してほしかったのよ…。」

フチネ三世「そういうことか…。」

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プチコン3号ユーザー用
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α先生「だから、プログラムを一時的に止める命令が必要になるの! 代表的なのがWAIT ね。」

フチネ三世「WAIT …待つか。」

α先生「WAIT の後ろに数値を付けることで、好きな時間だけ止められるの♪」

フチネ三世「時間よ止まれ!…ということか♪」

α先生「……WAIT 60 で約1秒間ね。」

フチネ三世「3秒止めたかったら、WAIT 180 か…。」

α先生「これで実行してみると、約1秒表示されてから消えるわ。」

フチネ三世「止めたい時間に合わせて数値を変えろ…ということだな。 たった1秒じゃ長いセリフなんて読めないもんな…。」

α先生「そういうこと♪ ちゃんと読めるくらいの長さで止めないとね。」


フチネ三世「しかし、文字を表示する位置が良くないな…。」

α先生「文字を表示する位置を変える命令LOCATE で、LOCATE X座標,Y座標,Z座標という形式で入力するの。」

フチネ三世「各座標の数値はどうするんだ?」

α先生「そういう時はどうする?…って教えたっけ?」

フチネ三世「ヘルプを使え…だったな。」

α先生「ヘルプに書いてあるように、X座標は 0~49で、Y座標は 0~29で、X座標は -256~1024 の間から選ぶの。 Y座標は行番号で数えられ、X座標は下枠の数字を参考にすれば良いわ。」

フチネ三世「X座標はそのままの位置じゃないんだな!」

α先生「よく気がついたわね♪ 左に行番号が表示されている分だけズレているから、注意して位置を考えてね!」

フチネ三世「分かった。」

 

α先生「あと、文字の色を変えたかったら、COLOR という命令を使うのだけど、これもヘルプを見れば何色が何番か分かるようになっているのよ♪」

 

フチネ三世「いちいち覚えていなくても大丈夫なんだな♪」

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プチコン3号ユーザー用
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α先生「とりあえず、今回はこんな感じに入力してみてね! COLOR 11 がその文字色で、LOCATE 16,15,-1 がその文字位置になっているの。」

フチネ三世「本当だ! 約1秒間その色と位置で表示されてから消えるな。」

α先生「別の色に変えたければ数字を変えれば良いし、位置を変えたければ各座標を好きな数値に変えれば良いわ。 また、表示時間は WAIT の数値でね!」

フチネ三世「いろいろと試してみよう!」



※英語(欧州)版Smile BASICユーザー用画像の英文と、日本版プチコン3号ユーザー用画像の日本語文は、同じような内容になっていますが、直訳したものではありません!

 限られた文字数で表現するため、少し異なる意味の文になっている場合がありますので、ご注意ください。m(_ _)m


 

α先生「公式のサンプルプログラム EX8TECHDEMOコンソールにある COLOR の所を見ると、実際の色をまとめて確かめることができるわ♪」

 

フチネ三世「ほう!それなら文字の色を見た目で選べるな♪」

α先生「まだ他にも知るべきことはあるのだけど、最初に全部を覚えるのは大変だから、とりあえずはこのくらいを覚えておけば大丈夫だと思うの。」

フチネ三世「そうだな……これだけでも大変だし…。」

α先生「……(不安)。」

フチネ三世「そう心配すんな! 忘れたら復習すれば良いんだから♪」

α先生「忘れる前提なのね…。」

次回へつづく……。(←第5話へ)